仏教の記録で最も最古に書かれた書物だと言われています。
日本に伝わった大乗仏教というジャンルとは違って、上座部仏教に属するものなので、あまり日本に浸透していません。
ティピカタと呼ばれる原始仏典の中の2つ目である法話に含まれていて、とてもシンプルで、平易な言葉で表現された仏教の真理がまとめられたものになります。
スッタ=『法話・格言』、パータ=『集まり・綴り』、スッタニパータ=『ブッダの法話集』という意味です。
2500年以上前のブッダが人々に説いた法話を口述していった言葉がそのまま詩のような形でまとめられています。
元々パーリ語という古代インドの方の言語で書かれているため、私たちは訳文を読むことになります。
訳文は詩集のように読みやすい形になっています。
ダンマパーダと違って、出家者向けの内容になっているので、少しダンマパーダより少し難解かもしれません。
目次
スッタニパータの内容
5章、1155句で構成されていて以下のような章立てがされています。
- 第一蛇の章
- 第二小なる章
- 第三大いなる章
- 第四八つの詩句の章
- 第五彼岸に至る道の章
法話になっているため、教訓めいた言葉も多いのですが、基本行動規範から涅槃に至る問題まで高度な教義が集められています。
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